来期の魔術師について

2017年7月1日からの制限改訂が発表されました。ブルホーン禁止やマスタードラD制限、格納庫準制限、開闢の制限解除など色々とインパクトのある改訂でしたね。

それはさておき僕が一番注目していたのは慧眼の魔術師の解除でした。

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魔術師においては非常に強力なP効果を有していて、高い汎用性、Vジャンプの付録、3枚必須であることも相まって、価格も大幅に高騰していました。

新マスタールールによって多少の弱体化はしたものの、このカードの「状況に応じて必要な魔術師を持ってくる」という強みは失われていません。というわけでこの改訂を機に魔術師について考えてみました。

 

 1.新ルールの影響

新ルールによりP召喚を使ったデッキは大幅な弱体化を余儀なくされました。魔術師も例外ではなく、慧眼、虹彩、紫毒を破壊→P召喚で大量展開という流れが取れなくなってしまいました。これにより調弦の魔術師からの展開に頼らざるを得なくなりました。

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手札からのP召喚しかできないという制約があるため、新ルールの影響をあまり受けていません。このカードからS、Xモンスターを擁立し、時空のペンデュラムグラフをバックにライフを取っていきます。 繰り出したS、Xモンスターが場に残り続けてしまうと次のターン以降エクストラからP召喚できなくなってしまったり色々と不都合が出てきます。なので初ターンでだすEXモンスターはサイフレームロードΩやスターダストドラゴンなどの、一度EXゾーンから消えてメインモンスターゾーンに戻ってくるものが良いでしょう。

またEXモンスターの横に立ててライフを取れるモンスターとして妖精伝姫カグヤが強力です。

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魔術師は召喚権があまりがちなデッキなデッキなのでカグヤに召喚権を割けますし、サーチしたカグヤもバウンス効果で手札に戻ったカグヤもそのままP召喚で一気に展開できます。

新ルール後はEXモンスター+カグヤ+時空のペンデュラムグラフといった盤面を構築していきたいですね。

 

 2.COTDでの強化

COTD(コードオブザデュエリスト)で登場した覇王眷竜モンスターによって、突破力が大幅に上昇しました。

 

・覇王眷竜ダーク・リベリオン

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高打点モンスターの処理が要員になり、ライフまで取りやすくなりました。2500のモンスターに攻撃すると5000ものダメージ与えることができるので一気にライフを詰めることができます。フィニッシャーとしてはどのEXモンスターよりも頭一つ抜けていて、このカード自体の知名度の低さも相まって予想外のリーサルダメージでゲームを終わらせることができます。

 

・覇王眷竜クリアウイング

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横に並んだモンスターをまとめて吹き飛ばすことができます。縦展開にはダークリベリオン、横展開にはこちらと使い分けられます。同じ8シンクロで全体除去持ちのスカーライトがいますが、通常召喚したモンスターも破壊できる点、2の効果により返しの戦闘に強い点などで差別化できています。

 

・覇王眷竜スターヴ・ヴェノム

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コピーする能力も強力ですが重要なのは味方全体に貫通能力を付与させることができる点です。流行りのスケープゴートの壁を貫通してライフを取りに行けます。

 

これらの覇王眷竜は全て調弦の魔術師一枚で出すことができます。状況に応じてこの3種を使い分けられるのが優秀ですね。 

 

3.構築

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オーソドックスな構築なので特筆すべき点だけ書きます。

 

・揺れる眼差し

このカードも制限改訂で準制限になりました。紫毒があれば相手ターンに使って擬似的な妨害手段としたり、先行で虹彩を起動できたり。スケールを除外されそうになった時チェーンして回避という使い方もあります。

 

・星霜のペンデュラムグラフ

慧眼の増加により効果の起動がしやすくなりました。素引きしても腐りにくくなったので2枚に増やしました。また慧眼が起動できる状況ならばデュエリストアドベントのサーチ先はペンデュラムコールよりもこちらにした方が灰流うららなダメージが少なくて済みます。

 

・虚無空間

真竜の弱体化にあたり今後特殊召喚を多用するデッキが環境に出てきそうなので入れました。調弦のおかげで閃スタが作れるのでこのカードも維持しやすいです。

 

・クリムゾンブレーダー

ABCや恐竜に効く(と思う)カードです。攻撃を通さなければならないので使うタイミングは限られますが、あって損はない効果なので入れています。

 

4.採用候補カード

・レスキューラビット+竜脈の魔術師

ミセスレディエントによるEXゾーン拡張だけでなく素材に使った竜脈をそのまま2体P召喚できます。星刻を作れば墓地に竜脈が置けるのでミセスが破壊されても竜脈を回収できスケールを一枚確保できます。

欠点としてはレスキューラビットが手札誘発をモロにくらう点、デッキスロットを大幅に割かなければならない点、竜脈の素引きがあまり強くない点が挙げられます。レスキューラビットが通ってしまえばかなり強いので、試す価値は大いにあるとは思います。

 

アメイジングペンデュラム

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基本的にエクストラデッキのPモンスターは2枚以上出せないので2枚目以降はほぼ墓地にいるのと同じ扱いです。ですがこのカードがあれば一度手札に戻して再びP召喚して活かせるようになります。ですが発動条件が少し厳しく、揺れる眼差しを使ったりスケールが両方とも自ら破壊される虹彩、紫毒あたりでないと使えないのが厳しいです。デュエリストアドベントからサーチできますがこれもアドベントの発動条件とあまり噛み合っていませんし、何より初手に来ると腐る可能性大です。

採用するならばメイン枚数を厚くしたり自分からスケールを壊せるカードを少し増やすなどしてこのカードを活かせる構築にしたいですね。

 

・壊獣

カグヤと相性が良く苦手な置物モンスターを処理できるので魔術師が苦手な後手を少し改善してくれます。レベル7壊獣ならP召喚することもできるので腐る心配もなく強く使っていけます。今後台頭して来るデッキ次第では是非入れたいカードです。

 

ギガンテックファイター

構築の写真を撮ってから入れてないことに気づき、撮りなおすのも面倒なのでここで紹介します。

調弦にGを投げられた場合、相手場に2900ないし3000のモンスターがいれば相手のデッキが切れるまでこのカードで殴り続けて勝利することができます。前述した壊獣モンスターをドゴランにすれば殴り続ける的も用意できます。

もちろんそう都合の良いことはめったにありませんが、その場面に遭遇した場合勝敗を分かつレベルのカードなので無理にでもいれたいカードです。ダークリベリオンを一枚抜いてこのカードに変えるのが良さそうです。 

 

5.終わりに

構築はまだまだ荒削りなので研究の余地はいくらでもあります。新ルールで弱体化こそしましたがまだまだ失われてない強みがたくさんあるのが魔術師というデッキだと思います。(時空のペンデュラムグラフとか)

この記事を読んで少しでも魔術師を使ってみたいと思っていただければ幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

前回のブログで週1更新するとかいってましたが社畜には無理な話でしたすいませんでした。